
宿をつくると決めたとき、
どんな空間にするのかということ以上に、
そこでどんな時間が過ごされるのかを考えていました。

旅の中で出会ってきた宿を思い返すと、
印象に残っているのは
設備や広さではなく、
誰とどんな時間を過ごしたか、
そこでどんな経験をしたか、
ということでした。

コロナ前の当時、 一棟貸しというスタイルの宿は、
まだあまり主流ではありませんでした。
それでも、 旅の途中に何度か宿泊した
一棟貸しの宿での時間が、 とても印象に残っていました。
その家のキッチンを使い、
まるでそこで暮らしているかのように食事をつくり、
オーナーの趣味が反映された
器やグラスで食事をするひととき。

ホテルや旅館とは違う、
オーナーの人柄や趣味を感じる 温かな空間でした。
宿というよりも、 その場所での“過ごし方”そのものが
記憶に残っていることに気づいたとき、
私たちがつくりたいのは、 人が集まる場所ではなく、
時間を過ごす場所なのではないかと思うようになりました。
まわりの目を気にせずに、
自分たちのペースで、 落ち着いて過ごせること。
一日一組だけを迎える、
一棟貸しというかたちは、
そうした時間の流れを、誰にも邪魔されることなく
過ごしてもらうためのひとつの選択でした。

宿に滞在するというよりも、
そこに“暮らすように過ごす”こと。
旅先での時間が、 そのまま日常の延長線上に
つながっていくような感覚を
持ち帰ってもらえたらと思っています。
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長野県、伊那谷エリアの一棟貸しの宿 「nagare」
古民家宿「nagare」/ 飯島町 ▷ @nagare_yado
villa「nagare」/ 中川村 ▷ @nagare_villa
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